外貨建ての価格を円に直すとき、どの日のレートを使うかは法律で決まっています。ポイントは「輸入申告日の属する週の前々週の実勢相場の平均値」。当日レートを使うワナに引っかからないよう、会話でしっかり押さえます。為替換算は、計算そのものは外貨に相場を掛けるだけの一回の掛け算です。ところが、多くの受験生がここで点を落とします。理由は単純で、使うべきレートを取り違えてしまうからです。試験問題には、申告日当日の相場や前週の相場など、正解とは違うレートがわざと一緒に並べてあります。親切そうに見えるその数字が、実は落とし穴なのです。だから、この回でいちばん大切なのは計算力よりも『どの週のレートを選ぶか』を正確に判断する力。前々週という言葉を口ぐせにできるまで、繰り返し確認していきましょう。正しいレートさえ選べれば、あとは掛け算一回で答えが出ます。
先生、為替って毎日コロコロ変わるよね?
申告のときは、どの日のレートを使えばいいの?
当日?
そこが法律できっちりルール化されているの、アキちゃん。
使うのは適用為替相場=輸入申告の日の属する週の『前々週』における実勢外国為替相場の平均値よ。
当日ではないのがポイントなの。
うぅ〜ん…前々週って、二つ前の週ってことぉ?
一つ前じゃなくて?
ちょっとややこしいのぉ…
そうよ、ねむちゃん。
二つ前の週の平均を使うの。
申告日の週を基準にして、一つ前でもなく、ましてや当日でもなく、二つ前の週の平均値。
ここは試験で本当によく狙われるから、絶対に落とせないポイントよ。
つまり、申告日当日のレートや前週のレートではなく、前々週の週間平均を使う、という理解で合っていますか?
『二週間前の週の平均』と言い換えてもよさそうです。
完璧よ、さやちゃん。
その言い換えでいいわ。
試験では、問題文にわざと『申告日当日の相場』を書いておいて、そちらを使わせようとするワナが仕込んであるの。
当日レートに飛びついたら負け、と思っておいてね。
なるほど、親切そうに当日レートが書いてあっても、それは引っかけなのか。
二つ前、二つ前っと…油断ならないなぁ。
えへへ、二つ前の週の平均。
呪文みたいに唱えて覚えるのぉ。
当日のは無視、無視ぃ。
その調子よ、ねむちゃん。
唱えて覚えるのは効果的なの。
前々週の平均、と口ぐせにしておけば、本番で迷わないわ。
補足すると、レートは問題資料に表として与えられます。
自分で相場を調べる必要はなく、正しい週の値を表から選ぶのが勝負ですね。
計算そのものは掛け算一回です。
その通りよ、さやちゃん。
計算より『どのレートを選ぶか』で差がつくの。
正しい週の値さえ選べれば、あとは外貨に掛けるだけ。
では、正しいレートを選んで円換算してみましょう。
当日レートのワナに気をつけてね。
オッケー、表から前々週の平均を選んで、外貨に掛ける!
当日のは見なかったことにする!
前々週って、カレンダーではどうやって数えればいいのぉ?
申告日が入っている週を『今週』として、その一つ前が前週、二つ前が前々週よ。
つまり、今週・前週・前々週と数えて、三番目の週の平均を使う、ということですね。
そう。
だから申告日が月曜でも金曜でも、同じ週に入っていれば、使うレートは同じなの。
へぇ、申告した曜日はレートに関係ないんだ。
日じゃなくて週で決まるのか。
そうよ。
日ではなく週で決まる。
ここも取り違えやすいから注意してね。
どうして当日じゃなくて、わざわざ前々週なのぉ?
相場が確定して公表されるまで時間がかかるからよ。
安定した平均を使うための仕組みなの。
補足すると、試験では複数の週のレート表が与えられ、正しい週を選べるかが問われますね。
その通り。
計算は掛け算一回、勝負は『どの週を選ぶか』。
落ち着いて数えれば大丈夫よ。
確認クイズ
輸入申告日の属する週の前々週の平均相場は1ドル=108円、申告日当日の相場は1ドル=112円であった。仕入書価格(CIF)が5,000ドルのとき、円建ての課税価格はいくらか。
- 540,000円
- 560,000円
- 550,000円
- 500,000円
こたえを見る
正解: 1. 540,000円
正解は540,000円です。適用為替相場は前々週の平均=1ドル=108円を使います。課税価格=5,000ドル×108円=540,000円。当日の112円を使う560,000円は誤りです。