輸入のときは関税だけでなく、消費税と地方消費税もかかります。消費税の課税標準は「関税課税価格+関税額」。つまり関税を先に計算して、その関税額も土台に乗せてから消費税を計算します。この積み上げの流れを会話で押さえます。国内でお店で買い物をすると消費税がかかるのと同じで、輸入した貨物も日本国内で消費されるとみなされ、輸入の段階で消費税と地方消費税が課されます。ここで特徴的なのは、消費税の土台に関税額まで含める点です。つまり、関税を計算してからでないと消費税の課税標準が作れないため、必ず関税が先という順番になります。さらに、課税標準は千円未満を切り捨て、税額は百円未満を切り捨てるという端数処理も、関税のときとまったく同じルールで登場します。一度覚えたルールが繰り返し使えるので、関税の計算がしっかりできていれば、消費税もその延長で理解できます。積み上げの流れを一本の道として押さえていきましょう。
先生、輸入って関税だけかかるのかと思ってた。
消費税も別にかかるの?
二重取りみたいで、なんかモヤっとするなぁ。
輸入時には、関税に加えて消費税と地方消費税もかかるのよ、アキちゃん。
国内で買い物をすると消費税がかかるのと同じで、輸入も『国内で消費される』とみなされるからなの。
しかも消費税の土台には、なんと関税額も含めるのがポイントなのよ。
うぅ〜ん…消費税の土台に関税を足すって、どういうことぉ?
税金の上に、また税金がかかる感じぃ?
そうなの、ねむちゃん。
消費税の課税標準は『関税課税価格+関税額』と決まっているの。
だから、先に関税を計算して、その関税額も乗せた金額に消費税率を掛けるのよ。
関税を含んだ値段に消費税がかかる、というイメージね。
つまり、消費税の課税標準=関税の課税価格+関税額、という理解で合っていますか?
ということは、関税額が決まっていないと、消費税の計算に進めませんね。
完璧よ、さやちゃん。
まさにその通りで、順番は必ず関税が先なの。
関税額が決まらないと、消費税の土台が作れない。
だから総合問題では、課税価格→関税額→消費税額、という一本の流れで進むのよ。
なるほど、関税を先に出して、それも足してから消費税か。
ちゃんと段階があるんだね。
飛ばして消費税だけ、ってわけにはいかないのか。
その通りよ、アキちゃん。
そして端数処理も忘れずにね。
消費税の課税標準も千円未満を切り捨て、税額は百円未満を切り捨てる。
関税のときと同じリズムよ。
えへへ、また千円と百円の切り捨てなのぉ。
この前『課税標準は千、税額は百』って覚えたやつが、ここでも使えるんですねぇ。
そうよ、ねむちゃん。
同じルールが繰り返し使えるの。
だから一度しっかり覚えれば、関税でも消費税でも通用するわ。
お得でしょう。
補足すると、消費税率10%は国分7.8%と地方分2.2%に分かれています。
計算問題では、まず国分の税率で消費税額を求める場面が多いですね。
いい補足よ、さやちゃん。
10%とひとまとめに見えて、中身は国分7.8%と地方分2.2%に分かれているの。
計算ではまず国分7.8%を使うことが多いわ。
では、関税額を含めた課税標準から、消費税(国分)を計算してみましょう。
地方消費税って、どうやって計算するのぉ?
地方消費税は、国分の消費税額に22分の78の割合を掛けて求めるの。
式は『国税×22÷78』よ。
つまり、さきほど国分が101,000円だったなら、地方消費税は101,000円×22÷78ですね。
そう。
計算すると約28,487円。
百円未満を切り捨てて28,400円になるわ。
なんで22分の78なの?
なんだか半端な数字だなぁ。
国分が7.8%、地方分が2.2%だからよ。
2.2÷7.8を約分すると、22÷78になるの。
うぅ〜ん…割合の掛け算、ちょっと難しいのぉ…
大丈夫。
国分を先に出してから、その額に22÷78を掛ける、と手順で覚えればいいの。
補足すると、地方消費税の額も百円未満を切り捨てます。
端数処理は関税・消費税とまったく同じですね。
その通り。
国分7.8%を出し、それに22÷78を掛けて地方分。
二段階で覚えていきましょうね。
確認クイズ
関税課税価格が1,234,000円、関税額が61,700円のとき、消費税(国分7.8%)はいくらか。端数処理に注意して求めよ。
- 100,000円
- 101,000円
- 101,010円
- 101,100円
こたえを見る
正解: 2. 101,000円
正解は101,000円です。消費税の課税標準=関税課税価格1,234,000円+関税額61,700円=1,295,700円。千円未満を切り捨てて1,295,000円。消費税=1,295,000円×7.8%=101,010円。税額の百円未満を切り捨てて101,000円となります。