輸入時に課される内国消費税の課税標準と計算

消費税の課税標準は関税課税価格+関税額。関税を先に出して消費税を積み上げる流れを数値例で確認します。

編集・検証: 通関士スタディ編集部 公式情報: 税関 (財務省) 通関士試験のご案内 制作・検証方針

輸入のときは関税だけでなく、消費税と地方消費税もかかります。消費税の課税標準は「関税課税価格+関税額」。つまり関税を先に計算して、その関税額も土台に乗せてから消費税を計算します。この積み上げの流れを会話で押さえます。国内でお店で買い物をすると消費税がかかるのと同じで、輸入した貨物も日本国内で消費されるとみなされ、輸入の段階で消費税と地方消費税が課されます。ここで特徴的なのは、消費税の土台に関税額まで含める点です。つまり、関税を計算してからでないと消費税の課税標準が作れないため、必ず関税が先という順番になります。さらに、課税標準は千円未満を切り捨て、税額は百円未満を切り捨てるという端数処理も、関税のときとまったく同じルールで登場します。一度覚えたルールが繰り返し使えるので、関税の計算がしっかりできていれば、消費税もその延長で理解できます。積み上げの流れを一本の道として押さえていきましょう。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

先生、輸入って関税だけかかるのかと思ってた。
消費税も別にかかるの?
二重取りみたいで、なんかモヤっとするなぁ。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

輸入時には、関税に加えて消費税と地方消費税もかかるのよ、アキちゃん。
国内で買い物をすると消費税がかかるのと同じで、輸入も『国内で消費される』とみなされるからなの。
しかも消費税の土台には、なんと関税額も含めるのがポイントなのよ。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…消費税の土台に関税を足すって、どういうことぉ?
税金の上に、また税金がかかる感じぃ?

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そうなの、ねむちゃん。
消費税の課税標準は『関税課税価格+関税額』と決まっているの。
だから、先に関税を計算して、その関税額も乗せた金額に消費税率を掛けるのよ。
関税を含んだ値段に消費税がかかる、というイメージね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

つまり、消費税の課税標準=関税の課税価格+関税額、という理解で合っていますか?
ということは、関税額が決まっていないと、消費税の計算に進めませんね。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

完璧よ、さやちゃん。
まさにその通りで、順番は必ず関税が先なの。
関税額が決まらないと、消費税の土台が作れない。
だから総合問題では、課税価格→関税額→消費税額、という一本の流れで進むのよ。

紺野 アキ(笑い) 紺野 アキ

なるほど、関税を先に出して、それも足してから消費税か。
ちゃんと段階があるんだね。
飛ばして消費税だけ、ってわけにはいかないのか。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

その通りよ、アキちゃん。
そして端数処理も忘れずにね。
消費税の課税標準も千円未満を切り捨て、税額は百円未満を切り捨てる。
関税のときと同じリズムよ。

薔薇崎 ねむ(笑顔) 薔薇崎 ねむ

えへへ、また千円と百円の切り捨てなのぉ。
この前『課税標準は千、税額は百』って覚えたやつが、ここでも使えるんですねぇ。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

そうよ、ねむちゃん。
同じルールが繰り返し使えるの。
だから一度しっかり覚えれば、関税でも消費税でも通用するわ。
お得でしょう。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

補足すると、消費税率10%は国分7.8%と地方分2.2%に分かれています。
計算問題では、まず国分の税率で消費税額を求める場面が多いですね。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

いい補足よ、さやちゃん。
10%とひとまとめに見えて、中身は国分7.8%と地方分2.2%に分かれているの。
計算ではまず国分7.8%を使うことが多いわ。
では、関税額を含めた課税標準から、消費税(国分)を計算してみましょう。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

地方消費税って、どうやって計算するのぉ?

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

地方消費税は、国分の消費税額に22分の78の割合を掛けて求めるの。
式は『国税×22÷78』よ。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

つまり、さきほど国分が101,000円だったなら、地方消費税は101,000円×22÷78ですね。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そう。
計算すると約28,487円。
百円未満を切り捨てて28,400円になるわ。

紺野 アキ(びっくり) 紺野 アキ

なんで22分の78なの?
なんだか半端な数字だなぁ。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

国分が7.8%、地方分が2.2%だからよ。
2.2÷7.8を約分すると、22÷78になるの。

薔薇崎 ねむ(うるうる) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…割合の掛け算、ちょっと難しいのぉ…

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

大丈夫。
国分を先に出してから、その額に22÷78を掛ける、と手順で覚えればいいの。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

補足すると、地方消費税の額も百円未満を切り捨てます。
端数処理は関税・消費税とまったく同じですね。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

その通り。
国分7.8%を出し、それに22÷78を掛けて地方分。
二段階で覚えていきましょうね。

確認クイズ

関税課税価格が1,234,000円、関税額が61,700円のとき、消費税(国分7.8%)はいくらか。端数処理に注意して求めよ。

  1. 100,000円
  2. 101,000円
  3. 101,010円
  4. 101,100円
こたえを見る

正解: 2. 101,000円

正解は101,000円です。消費税の課税標準=関税課税価格1,234,000円+関税額61,700円=1,295,700円。千円未満を切り捨てて1,295,000円。消費税=1,295,000円×7.8%=101,010円。税額の百円未満を切り捨てて101,000円となります。

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