税額を求める総合計算演習(課税価格→関税額→消費税額)

外貨CIFの円換算から関税額・消費税額までを一気通貫で計算。これまでの手順を一本の道すじにつなげます。

編集・検証: 通関士スタディ編集部 公式情報: 税関 (財務省) 通関士試験のご案内 制作・検証方針

いよいよ最後は総合演習です。外貨のCIFを円に換算して課税価格を作り、関税額を求め、さらに消費税額まで一気通貫で計算します。これまで学んだ手順を一本の道すじにつなげて、通関実務の総仕上げをしましょう。

紺野 アキ(うるうる) 紺野 アキ

先生、いよいよ全部つなげるんだね!
でも正直、一気に全部やると思うとちょっと不安…途中でこんがらがりそうだよ。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

大丈夫よ、アキちゃん。
難しいことをするわけではなくて、これまで一つずつ練習した手順を、順番に歩くだけなの。
まず外貨のCIFを円に換算して課税価格を作る。
次に関税額を求める。
最後に消費税額を求める。
この三段階を、一段ずつ確実にね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

つまり、(1)課税価格を円で確定→(2)関税額→(3)消費税額、という順で積み上げる、という理解で合っていますか?
一本の流れとして見れば、それぞれは今まで解いてきた計算ですね。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

その順番で完璧よ、さやちゃん。
一つひとつは既に練習ずみのものばかり。
それをつなげるだけなの。
ただし、各段階で端数処理を忘れないこと。
これが総合問題でつまずかない一番のコツよ。

薔薇崎 ねむ(しょんぼり) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…段階が多いと、途中で端数がいっぱい出てきそうで、なんだか怖いのぉ…どこで切り捨てるんだっけ、ってなりそうぉ…

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

落ち着いてね、ねむちゃん。
切り捨ての位はいつも同じよ。
課税標準は千円未満、税額は百円未満。
関税でも消費税でも、このリズムは変わらないの。
段階が増えても、切り捨てのルールは一つだから、一段ずつ同じように処理すればいいのよ。

紺野 アキ(笑い) 紺野 アキ

課税標準は千、税額は百!
このリズムなら、もう体に染みついてるよ。
それを各段階で繰り返すだけなら、なんとかなりそう!

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

その通りよ、アキちゃん。
同じ動作の繰り返しだから、慌てなくて大丈夫。
では例で一緒に歩きましょう。
仕入書価格がFOBで9,000ドル、輸入港までの運賃が800ドル、保険料が200ドルなら、まずCIFは合計で1万ドルね。
これに為替を掛けるの。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

補足すると、適用為替相場が1ドル=110円なら、課税価格は1万ドル×110円=1,100,000円ですね。
ちょうど千円の単位でそろっているので、課税標準もそのまま1,100,000円になります。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

その通りよ、さやちゃん。
課税価格が出たら、あとは関税率を掛けて関税額を出す。
続けて、その関税額を課税価格に足して消費税の課税標準を作り、消費税率を掛ける。
一本の道が、するするとつながっていくのが分かるでしょう。

薔薇崎 ねむ(笑顔) 薔薇崎 ねむ

えへへ、一段ずつなら、ねむにもできそうな気がしてきたのぉ。
CIF出して、円にして、関税、そして消費税…順番に歩けばいいんですねぇ。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

その意気よ、ねむちゃん。
ここは通関実務の総仕上げで、絶対に落とせない大事な演習。
一問、通しで解いて、これまでの手順が全部つながっていることを実感してみましょう。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

最後まで通すと、消費税まではどうなるのぉ?
気になるのぉ。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

課税価格1,100,000円、関税5%で関税額は55,000円。
ここまではさっき出したわね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

つまり、消費税の課税標準は1,100,000円+55,000円=1,155,000円、ということですね。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そうよ。
千円未満はないから1,155,000円。
国分7.8%を掛けて90,090円、百円未満を切り捨てて90,000円ね。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

なるほど、そこから地方消費税も出せるの?

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

出せるわ。
90,000円×22÷78=約25,384円、百円未満を切り捨てて25,300円よ。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

じゃあ、消費税は全部でいくらになるのぉ?

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

国分90,000円と地方分25,300円を足して、115,300円。
これが輸入時に納める消費税の合計ね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

補足すると、関税55,000円も別に納めます。
関税と消費税は分けて集計するのが大切ですね。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

完璧な締めよ。
課税価格から関税、消費税、地方消費税まで、一本の道でつながったわね。

確認クイズ

仕入書価格(FOB)9,000ドル、輸入港までの運賃800ドル、保険料200ドル、適用為替相場1ドル=110円、関税率5%(従価税)のとき、関税額はいくらか。

  1. 50,000円
  2. 55,000円
  3. 57,750円
  4. 60,000円
こたえを見る

正解: 2. 55,000円

正解は55,000円です。まずCIF=9,000+800+200=10,000ドル。課税価格=10,000ドル×110円=1,100,000円。千円未満はなく課税標準は1,100,000円。関税額=1,100,000円×5%=55,000円(百円未満なし)。なお続けて消費税課税標準は1,100,000+55,000=1,155,000円、消費税(国分7.8%)は90,000円と計算できます。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。