航空機で運んだ貨物も、輸入港(空港)到着までの運賃は課税価格に算入します。基本の考え方は海上運賃とまったく同じで、実際に支払った運賃を足すのが原則。航空運賃と、一部の特例的な扱いを会話で押さえます。輸送手段が船から飛行機に変わっても、『輸入地に到着するまでの運送費用を加算する』という原則はまったく変わりません。空港に着くまでの航空運賃を、海上運賃と同じように仕入書価格に足せばよいのです。境目は『到着まで』の一点で、これは前に学んだ考え方の応用にすぎません。ただし、無償の貨物や見本など、一定の貨物については実際の運賃ではなく別の基準で計算する特例もあります。とはいえ計算問題の基本は、資料に示された航空運賃をそのまま足すパターン。そして意外と多いのが、運賃に気を取られて保険料を足し忘れるミスです。運賃と保険料はセット、と意識しながら確実に解いていきましょう。
先生、飛行機で運んだ場合も運賃を足すの?
船のときは足すって習ったけど、飛行機は特別扱いだったりしない?
基本は船とまったく同じよ、アキちゃん。航空運賃も、輸入地である空港に到着するまでの運送費用として、課税価格に算入するの。
仕入書価格に足すという操作は、海上運賃のときと変わらないわ。
輸送手段が変わっても、原則はぶれないのよ。
うぅ〜ん…でも飛行機の運賃って、船よりずっと高そうぉ…その分、税金もぐっと高くなっちゃうのぉ?
実際に払った航空運賃を足すから、そうなることもあるわね、ねむちゃん。
ただし、一定の貨物については、特例として通常の運賃に置き換えて計算する扱いもあるの。
だから『原則は実際に払った運賃、例外的に特例あり』と覚えておくといいわ。
つまり、原則は実際に支払った航空運賃を加算し、一部の貨物には特例的な扱いがある、という理解で合っていますか?
まずは原則の『実費を加算』を押さえるのが先決ですね。
その整理で十分よ、さやちゃん。
計算問題では、資料に示された航空運賃をそのまま足すのが基本パターンなの。
特例はあくまで一部の例外だから、まずは原則どおり足せる形をしっかり身につけましょう。
なるほど、迷ったら資料に書いてある運賃を素直に足せばいいのか。
それなら難しく考えずに済むね。
楽でいいや。
えへへ、船でも飛行機でも、到着するまでは足す。
境目は同じなんですねぇ。
前に習った『輸入港到着で線を引く』のと一緒ぉ。
よく覚えていたわね、ねむちゃん。
まさにその通りで、輸送手段が変わっても『到着まで加算』の原則は同じなの。
空港到着まで、と読み替えるだけ。
軸がぶれないから、考え方を一つ覚えれば両方に使えるのよ。
補足すると、運賃だけでなく保険料も同様に、到着までの分を加算します。
航空貨物でも保険料の加算を忘れないようにしたいですね。
大事な指摘よ、さやちゃん。
航空運賃に気を取られて、保険料を足し忘れるミスは意外と多いの。
運賃と保険料はセット、と意識してね。
では航空運賃と保険料を足して、課税価格を出してみましょう。
よし、仕入書価格に航空運賃と保険料をドンと足す!
保険料も忘れずに、っと。
航空運賃の特例って、どんな貨物に使うのぉ?
たとえば無償の貨物や、記録媒体、見本など、一定の貨物には特例的な運賃の扱いがあるの。
つまり、一部の特別な貨物では、実際の航空運賃ではなく別の基準で計算することがある、ということですね。
そうよ。
ただし計算問題の基本は、資料の航空運賃をそのまま足すパターンなの。
じゃあ、まずは普通に足す形をしっかりやればいいんだね。
安心した。
その通り。
特例は例外として、原則の『到着まで加算』を確実にね。
保険料をつけ忘れることが多いって、本当なのぉ?
本当よ。
運賃の大きさに気を取られて、保険料をうっかり落とす人が多いの。
補足すると、答えを出したあとに『運賃と保険料の両方を足したか』を見直すと安全ですね。
いい見直し方ね。
運賃と保険料はセット、と最後に確認する習慣をつけましょうね。
確認クイズ
航空機で輸入した貨物について、仕入書価格(FOB)700,000円、空港到着までの航空運賃120,000円、保険料8,000円であった。課税価格はいくらか。
- 700,000円
- 708,000円
- 820,000円
- 828,000円
こたえを見る
正解: 4. 828,000円
正解は828,000円です。課税価格=仕入書価格700,000円+航空運賃120,000円+保険料8,000円=828,000円。航空運賃も空港到着までの運送費用として、海上運賃と同様に算入します。