実践の後半は、繊維製品・機械類・雑品。繊維は素材と作り方、機械は第84類と第85類の区別、雑品は受け皿の類がポイントです。混紡や機械の線引きなど、ここでも注と項の文言が判断のよりどころになります。身近な服や家電で具体的にイメージしましょう。繊維は『何の素材で、どの段階の物か』、機械は『機械寄りか電気寄りか』という二つの軸で場所が決まります。どちらも感覚で決めつけず、最後は注と項で確かめる、という前回からの姿勢をそのまま持ち込むのがコツです。繊維の混紡は重量が最も多い繊維で決める、機械は第84類と第85類の色分けを押さえる、といった具体的な勘所も、この回でしっかり手に入れましょう。
せんせぇ、今度は服とか機械とかの分類ですかぁ?
なんだか種類が多くて、難しそうで少し不安ですぅ。
大丈夫よ、ねむちゃん。
落ち着いて見ていきましょう。繊維製品はHSの第11部、だいたい第50類から第63類にまとまっているの。
ここでは『素材』と『作り方』の二つがカギになるわ。
素材って、綿とかポリエステルとか、そういうやつのこと?
タグに書いてあるよね!
そう。
まず絹・羊毛・綿・化学繊維など、素材ごとに大きく類が分かれているの。
そして、それが糸なのか、生地(織物や編物)なのか、完成した衣類なのか、という『作りの段階』でも項が変わるのよ。
つまり、同じ綿でも、綿の糸・綿の織物・綿のシャツで、それぞれ所属が違ってくる、という理解で合っていますか?
素材と段階の掛け合わせで場所が決まる、というイメージですね。
合っているわ。
さらに衣類は『編んだもの(ニット)』か『織ったもの』かで類が分かれるの。
ニットのTシャツとワイシャツのYシャツで居場所が違う、という具合ね。
第61類と第62類の区別として、よく問われるところよ。
うぅ〜ん…素材が混ざったときはどうするんですかぁ?
綿とポリエステルが半分ずつの混紡、みたいな服も、よくありますよねぇ。
良い着眼点です。
混紡のときは、どの繊維が重量で最も多いかで決めるのが原則で、これは部注に定められています。
ここでも、感覚ではなく注が判断の基準になるのですね。
多い素材が代表になる、と考えます。
なるほど、重さで多い方が代表になるのか。
じゃあ機械はどうなの?
パソコンとか、冷蔵庫とか。
あれって全部同じ仲間?
機械類は第16部にまとまっていて、第84類と第85類が中心よ。
ざっくり言うと、第84類は機械・機器、第85類は電気機器、という色分けなの。
混同しやすい点です。
第84類は原動機やポンプ、コンピュータなど、第85類はモーターや通信機器、家電などです。
ただし線引きは項の文言と部注・類注できちんと確認します。
『電気で動くから全部85類』などと、感覚で分けないことが大切ですね。
そして後半の第20部あたりが、いわゆる『雑品』。
家具、玩具、文房具など、他の類に入りにくい身の回りの品々が集まっているの。
行き場に迷ったら、ここものぞいてみる、という受け皿ね。
それって…どこにも入れなかった子たちの、最後のお部屋みたいな感じなんですねぇ。
えへへ、なんだか優しい場所に思えてきましたぁ。
ふふ、やさしい言い方ね。
繊維は素材と作り、機械は84と85、雑品は受け皿。
ここでも最後は『注と項で確かめる』という姿勢を、どうか忘れないでね。
分野が変わっても、たどり着き方の手順は同じ。
この一貫した姿勢こそが、どんな商品にも通用する、いちばんの武器になるのよ。
確認クイズ
混紡(2以上の繊維を混ぜた)織物の品目分類の原則として正しいものはどれか。
- 価格が最も高い繊維で決める
- 重量が最も多い繊維で決めるのが原則(部注に規定)
- 数字上最初の項に分類する
- 必ず化学繊維として分類する
こたえを見る
正解: 2. 重量が最も多い繊維で決めるのが原則(部注に規定)
正解は選択肢2です。混紡の織物は、重量が最も多い繊維で分類するのが原則で、これは部注に規定されています。選択肢1の価格や、選択肢4のように一律に化学繊維とする扱いは誤りです。選択肢3の『数字上最初の項』という決め方も原則ではなく、判断の基準はあくまで重量です。混紡では『いちばん重い素材が代表になる』と覚え、その根拠が部注にあることまで押さえておくと、応用問題にも対応できます。