通則2は「項の意味を広げる」ルールです。2(a)は未完成品や未組立品、2(b)は混合物や結合物を扱います。広げた結果、複数の項にぶつかったらどうするのか。次の通則3への橋渡しまで含めて、具体例を交えて整理しましょう。とくに2(a)の『分解された状態の物も完成品の項に入れる』という部分は、実務でも試験でも問われやすい定番の論点です。バラバラの部品だから部品扱い、という思い込みを外すのがこの回のねらいです。あわせて、材料の項がその材料を含む混合物にまで及ぶ2(b)も学び、通則2で候補が複数出たら通則3へ橋渡しする、という全体の流れをつかみます。
先生、通則2ってどんなルールなの?
通則1が『表題は目印』だったよね。
次はどんな話?
通則2は『項の意味を広げる』ルールなの。
二つに分かれていて、まず通則2(a)は未完成品と未組立品の話よ。
項に書かれた完成品の範囲を、少し前後に広げてあげるイメージね。
未完成品というと、まだ出来上がっていない、製造途中の物のことですか?
どこまでを未完成品として扱うのか、線引きが気になります。
そう。
完成品としての重要な特性を、提示のときにすでに持っている未完成品は、完成品と同じ項に分類するの。
半分の工程しか終わっていなくても、もう『完成品の顔』をしているなら、完成品扱いにするというわけね。
うぅ〜ん…重要な特性をもう持っていれば、まだ完成していなくても完成品と同じ項、っていうことなのぉ?
見た目や役割が完成品っぽければいい、みたいな。
そういうことよ、ねむちゃん。
それにね、2(a)は『組み立ててないもの』や『分解してあるもの』も完成品の項に入れる、と定めているの。
ここも試験でよく問われる大事なところよ。
えっ、バラバラの部品でも完成品扱い?
たとえば組み立て前の家具、箱に入って板とネジの状態で届くやつも?
まさにそのイメージです。
ネジを締めるだけの状態でばらして運ばれる家具も、完成した家具の項に分類します。
運搬や梱包の都合で一時的に分解しただけ、と考えるわけですね。
バラバラだから部品扱い、とはしません。
次が通則2(b)。
ある材料や物質を記載した項には、それに他の材料を混ぜたり結合したりした物品も含める、というルールよ。
材料の名前で決まっている項の守備範囲を、少し広げる感じね。
それって…たとえば『ゴム』の項に、ゴムに別の何かを混ぜて作った物も入ってくる、みたいなことですかぁ?
語彙が豊かね、その通り。
ただし気をつけて。
混ぜたことで、2つ以上の項に同時に当てはまってしまうことがあるでしょう?
材料が2種類あれば、両方の項が手を挙げる、ということが起きるの。
あー、材料が混ざると、こっちの項?
あっちの項?
ってケンカになりそうだね。
そういうときはどうするの?
そこが要点です。
2(b)で複数の項に該当してしまう場合の決着は、通則2では付けません。
次の通則3に従って決める、と通則2自身がはっきり定めています。
つまり通則2は候補を広げるだけで、最終決定は通則3に委ねるのです。
そう、通則2は『広げる』だけ。
広げた結果ぶつかったら通則3、という流れね。
この受け渡しの関係まで一緒に覚えておくと、絶対に落とさないわ。
未完成品・未組立品は完成品の項へ、材料の項は混合物にも及ぶ、そしてぶつかったら通則3へ。
この三点セットで、通則2はばっちりよ。
確認クイズ
組み立ててない(分解された)状態で提示された家具の分類について、通則2(a)の考え方として正しいものはどれか。
- 部品ごとに別々の項に分類する
- 完成した家具の項に分類する
- いずれの項にも該当しないものとして通則4で分類する
- 常に通則3の重要な特性で決める
こたえを見る
正解: 2. 完成した家具の項に分類する
正解は選択肢2です。通則2(a)により、組み立ててない物や分解してある物も、完成品(この場合は家具)の項に分類します。選択肢1のように部品ごとに別々に分けることはしません。選択肢3の通則4はどの項にも該当しない場合の受け皿で、ここでは家具の項に該当するため使いません。選択肢4の通則3は2以上の項に該当する場合の決定方法で、この設問の局面とは異なります。運搬の都合で分解されているだけ、と捉えるのが2(a)の考え方です。