通則2 - 未完成品・未組立品と混合物・結合物への拡張

項の意味を広げる通則2。未完成品や分解品を完成品の項に含める2(a)、材料に他の材料を混ぜた物も含める2(b)の考え方を会話で整理します。

編集・検証: 通関士スタディ編集部 公式情報: 税関 (財務省) 通関士試験のご案内 制作・検証方針

通則2は「項の意味を広げる」ルールです。2(a)は未完成品や未組立品、2(b)は混合物や結合物を扱います。広げた結果、複数の項にぶつかったらどうするのか。次の通則3への橋渡しまで含めて、具体例を交えて整理しましょう。とくに2(a)の『分解された状態の物も完成品の項に入れる』という部分は、実務でも試験でも問われやすい定番の論点です。バラバラの部品だから部品扱い、という思い込みを外すのがこの回のねらいです。あわせて、材料の項がその材料を含む混合物にまで及ぶ2(b)も学び、通則2で候補が複数出たら通則3へ橋渡しする、という全体の流れをつかみます。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

先生、通則2ってどんなルールなの?
通則1が『表題は目印』だったよね。
次はどんな話?

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

通則2は『項の意味を広げる』ルールなの。
二つに分かれていて、まず通則2(a)は未完成品と未組立品の話よ。
項に書かれた完成品の範囲を、少し前後に広げてあげるイメージね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

未完成品というと、まだ出来上がっていない、製造途中の物のことですか?
どこまでを未完成品として扱うのか、線引きが気になります。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そう。
完成品としての重要な特性を、提示のときにすでに持っている未完成品は、完成品と同じ項に分類するの。
半分の工程しか終わっていなくても、もう『完成品の顔』をしているなら、完成品扱いにするというわけね。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…重要な特性をもう持っていれば、まだ完成していなくても完成品と同じ項、っていうことなのぉ?
見た目や役割が完成品っぽければいい、みたいな。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

そういうことよ、ねむちゃん。
それにね、2(a)は『組み立ててないもの』や『分解してあるもの』も完成品の項に入れる、と定めているの。
ここも試験でよく問われる大事なところよ。

紺野 アキ(びっくり) 紺野 アキ

えっ、バラバラの部品でも完成品扱い?
たとえば組み立て前の家具、箱に入って板とネジの状態で届くやつも?

灰原 さや(普段) 灰原 さや

まさにそのイメージです。
ネジを締めるだけの状態でばらして運ばれる家具も、完成した家具の項に分類します。
運搬や梱包の都合で一時的に分解しただけ、と考えるわけですね。
バラバラだから部品扱い、とはしません。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

次が通則2(b)。
ある材料や物質を記載した項には、それに他の材料を混ぜたり結合したりした物品も含める、というルールよ。
材料の名前で決まっている項の守備範囲を、少し広げる感じね。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

それって…たとえば『ゴム』の項に、ゴムに別の何かを混ぜて作った物も入ってくる、みたいなことですかぁ?

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

語彙が豊かね、その通り。
ただし気をつけて。
混ぜたことで、2つ以上の項に同時に当てはまってしまうことがあるでしょう?
材料が2種類あれば、両方の項が手を挙げる、ということが起きるの。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

あー、材料が混ざると、こっちの項?
あっちの項?
ってケンカになりそうだね。
そういうときはどうするの?

灰原 さや(普段) 灰原 さや

そこが要点です。
2(b)で複数の項に該当してしまう場合の決着は、通則2では付けません。
次の通則3に従って決める、と通則2自身がはっきり定めています。
つまり通則2は候補を広げるだけで、最終決定は通則3に委ねるのです。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

そう、通則2は『広げる』だけ。
広げた結果ぶつかったら通則3、という流れね。
この受け渡しの関係まで一緒に覚えておくと、絶対に落とさないわ。
未完成品・未組立品は完成品の項へ、材料の項は混合物にも及ぶ、そしてぶつかったら通則3へ。
この三点セットで、通則2はばっちりよ。

確認クイズ

組み立ててない(分解された)状態で提示された家具の分類について、通則2(a)の考え方として正しいものはどれか。

  1. 部品ごとに別々の項に分類する
  2. 完成した家具の項に分類する
  3. いずれの項にも該当しないものとして通則4で分類する
  4. 常に通則3の重要な特性で決める
こたえを見る

正解: 2. 完成した家具の項に分類する

正解は選択肢2です。通則2(a)により、組み立ててない物や分解してある物も、完成品(この場合は家具)の項に分類します。選択肢1のように部品ごとに別々に分けることはしません。選択肢3の通則4はどの項にも該当しない場合の受け皿で、ここでは家具の項に該当するため使いません。選択肢4の通則3は2以上の項に該当する場合の決定方法で、この設問の局面とは異なります。運搬の都合で分解されているだけ、と捉えるのが2(a)の考え方です。

銀城ナディア先生、灰原さや、薔薇崎ねむ、紺野アキが夏祭りで輪投げを楽しむ様子

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。