課税価格の一番の基本は「仕入書価格+運賃+保険料=CIF」です。輸入港に着くまでの運賃と保険料を足すだけ。ここが全ての計算の土台になるので、まずはこの基本形を、具体的な数値で確実に身につけましょう。この三つ足しは、これから学ぶすべての計算問題の出発点になります。加算要素や按分、値引きなど、応用的な論点もたくさん出てきますが、その根っこにあるのは必ずこのCIFの考え方です。つまり、ここをあいまいにしたまま先に進むと、応用問題でも土台から崩れてしまうということ。逆に、この基本形が体にしみついていれば、複雑に見える問題も『まずCIFを組み立てる』という一点から落ち着いて解き始められます。急がば回れで、まずはこの三つ足しを、何度も手を動かして確実なものにしていきましょう。
先生、課税価格の基本形って、結局どんな式になるの?
ごちゃごちゃ言われる前に、まずシンプルに一本で教えて!
いいわよ、アキちゃん。
基本形は『仕入書価格(FOB)+輸入港までの運賃+保険料』。
この合計がCIF価格で、課税価格の出発点になるの。
まずはこの三つ足しだけ、しっかり覚えて。
つまり、CIF=FOB+運賃+保険料、という理解で合っていますか?
英語の頭文字も、Cost(価格)・Insurance(保険)・Freight(運賃)で覚えられそうです。
その通りよ、さやちゃん。
頭文字で覚えるのは賢いわね。
FOBは積み込むまでの値段、そこに海上運賃と保険料を足すと、輸入港到着ベースの値段=CIFになるの。
CIFの三文字が、そのまま足す中身を教えてくれているのよ。
うぅ〜ん…桁が多いと、足すだけでも不安になるのぉ…ゼロを数え間違えそうで怖いのぉ…
大丈夫よ、ねむちゃん。
三つの数を縦に並べて、位をそろえて足すだけ。
ノートに桁をそろえて書けば、ゼロの数え間違いもぐっと減るわ。
落ち着いて一つずつ足していきましょうね。
要は三つ足すだけか。
それならあたしでもできそう!
足し算なら電卓すらいらないかも。
補足すると、運賃や保険料が外貨建てなら、それぞれ円に換算してから足します。
円とドルをそのまま足してしまうと大変なことになるので、単位をそろえるのが大切ですね。
とても大事な補足よ、さやちゃん。
円は円、ドルはドルでそろえてから合計する。
単位の取り違えは、答えが何倍もずれる原因になるから、いちばんもったいないミスなの。
まず単位を確認、が合言葉ね。
なるほどぉ…単位をそろえる、覚えましたぁ。
まず単位を見て、それから足す。
えへへ、順番があると安心するのぉ。
その心構えが大事よ、ねむちゃん。
では基本の三つ足しを、実際の数字で確かめましょう。
ここが全部の土台だから、絶対に落とせないの。
何度も練習して、体にしみこませてね。
よし、仕入書価格に運賃と保険料を足す。
単位そろえて、三つドン!
やってみる!
実際に足すとき、ノートにはどう書けばミスしないのぉ?
三つの数を右そろえで縦に並べるといいわ。
位がそろうから、桁のずれやゼロの数え間違いを防げるの。
つまり、仕入書価格・運賃・保険料を縦に書いて、下で合計する、という書き方ですね。
そうよ。
電卓を使うときも、打つ前に単位が全部円になっているかを確認してからにしてね。
ドルと円が混ざってたら、先に円に直してからってことか。
単位そろえ、大事だね。
その通り。
外貨はまとめてから一度に換算しても、各自を換算してから足してもいいわ。
どっちでもいいのぉ?
どっちが安全なのぉ?
外貨でまとめてから一回換算、が掛け算一回で済んで安全ね。
FOBのときと同じ考え方よ。
補足すると、C・I・Fの三文字がそのまま『価格・保険・運賃』を指すので、足し忘れ防止になりますね。
いい覚え方ね。
三文字を指差し確認すれば、どれかを落とすことはないわ。
確認クイズ
仕入書価格(FOB)が500,000円、輸入港までの海上運賃が40,000円、保険料が10,000円のとき、課税価格(CIF)はいくらか。
- 500,000円
- 540,000円
- 550,000円
- 560,000円
こたえを見る
正解: 3. 550,000円
正解は550,000円です。課税価格=仕入書価格500,000円+運賃40,000円+保険料10,000円=550,000円。輸入港到着までの運賃・保険料を足すのが基本形です。