現実支払価格に算入しない・控除できる費用

輸入後の据付費や国内運賃・公課など、足さない費用を整理します。

編集・検証: 通関士スタディ編集部 公式情報: 税関 (財務省) 通関士試験のご案内 制作・検証方針

加算要素の反対、課税価格に足さない・引ける費用の話です。ポイントは『明確に区分できること』。この条件を満たすかどうかで結論が変わります。加算要素とセットで押さえて、課税価格の計算を完成させましょう。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

せんせぇ〜、足すものは分かったけど…逆に引けるお金もあるのぉ?

足すばっかりだと、なんだか輸入する人が不公平な気がしてたのぉ。
引けるものもあると助かるのぉ。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

あるのよ、ねむちゃん。
現実支払価格に含まれていても、明らかに区分できれば課税価格に算入しない費用があるの。

だからちゃんと公平になっているのよ。
貨物そのものの価値でない費用は、外してあげる、という考え方ね。
安心してね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

どのような費用が該当しますか。
具体例を知りたいです。

代表的なものから、順に押さえておきたいです。
イメージがあると覚えやすいので。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

代表は、輸入した後の据付け・組立て・整備・技術指導の費用よ。
機械を輸入して、日本で据え付ける工事費などがこれね。

これらは輸入した貨物そのものの価値ではなく、国内で行う作業の費用だから、算入しないの。
区別して考えるのがコツよ。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

あ、それって『届いた後にかかるお金』ってことですか?

荷物が家に着いてから、組み立てる手間賃、みたいな感じ?
あたし、そう理解しました!

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

その感覚でいいわ、アキちゃん。
まさに届いた後の費用ね。
ほかにも輸入港到着後の運賃、それに本邦で課される関税その他の公課も算入しないの。

日本国内で発生する税金や運賃は、貨物の価格に上乗せしない、というわけね。
国内の話は課税価格の外、と考えるといいわ。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

延払金利、つまり後払いに伴う利息はどうでしょうか。

利息も貨物の代金の一部と見えなくもありませんが、どう扱うのでしょうか。
判断が難しそうです。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

いい着眼ね、さやちゃん。
一定の要件を満たす延払金利も、明確に区分できれば算入しないの。

利息は、お金を借りたことへの対価であって、貨物そのものの価値ではないから、というわけね。
理屈が通っているでしょう。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…でも先生、区分できなかったらどうなるのぉ?

ごちゃ混ぜになってたら、引けないのぉ?
ねむ、そこが心配になってきたのぉ。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

大事なところよ、ねむちゃん。
金額を明確に区分できることが条件なの。
ごちゃ混ぜで区別できなければ、そのまま含まれてしまうのよ。

だから『明確に区分できる』かどうかを、いつも確認する必要があるの。
区分の証拠がなければ引けない、と覚えておいてね。

紺野 アキ(笑い) 紺野 アキ

要は『届いた後の費用や税金は、はっきり分けられれば引ける』ってこと?

分けられなかったら、残念だけどそのまま課税価格に残る、と。
しっかり区分しないと損なんですね。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

完璧よ、アキちゃん。
『明確に区分できる』が合言葉ね。
これを唱えながら問題を解けば、迷わなくなるわ。

加算要素で足して、非算入の費用で引く。
この二方向をセットで押さえれば、課税価格の計算はもう怖くないわ。
よくここまで来たわね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

足さないお金の話は、あたし『届いた後の費用や国内の税金は、はっきり分けられれば引ける』ってまとめました。
輸入後の据付費、国内運賃、関税その他の公課、延払金利。
明確に区分できることが条件、っていうのが合言葉ですね。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

整理すると、加算要素で足して、非算入の費用で引く、この二方向がそろって課税価格が完成するんですね。
私は、区分の証拠がなければ引けない、という点を強く意識して、費用ごとに明確に区分できるかどうかを一つずつ確認しています。

薔薇崎 ねむ(笑顔) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…ねむは『明確に区分できる』を口ぐせにするのぉ。
据付費も、国内運賃も、公課も、金額がはっきり分かれていれば引ける。
ごちゃ混ぜだと引けない。
区分できるかどうか、それをいつも自分に確かめるようにするのぉ。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

先生、引ける費用のところで、うっかりやりそうなミスはありますか?
あたし、引けると思い込んで間違えるのが怖いんです。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

大事な心配ね、アキちゃん。
多いのは、区分できないのに引いてしまう誤りよ。
据付費も国内運賃も公課も延払金利も、明確に区分できることが条件。
金額がはっきり分かれていなければ引けない。
ここを甘く見ないことが肝心なの。

薔薇崎 ねむ(笑顔) 薔薇崎 ねむ

えへへ、ねむは『明確に区分できる、が合言葉』って口ぐせにするのぉ。
届いた後の費用や国内の税金は、はっきり分けられれば引ける。
でも、ごちゃ混ぜだと引けない。
区分の証拠があるかどうか、いつも確かめるようにするのぉ。

確認クイズ

現実支払価格に算入しない費用に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 輸入後の据付費用は、区分できても必ず算入する
  2. 本邦で課される関税は、明確に区分できれば算入しない
  3. 輸入港到着後の運賃は必ず加算する
  4. 延払金利はいかなる場合も算入する
こたえを見る

正解: 2. 本邦で課される関税は、明確に区分できれば算入しない

選択肢2が正解です。本邦で課される関税その他の公課は、明確に区分できれば算入しません。選択肢1は誤りで、輸入後の据付費用は区分できれば算入しません。選択肢3は誤りで到着後の運賃は算入しません。選択肢4は誤りで、一定の延払金利は区分できれば算入しません。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。