取引価格が使えないとき、課税価格はどう決めるのか。ここには法律で定められた順序があります。同種・類似から製造原価まで、上から順に検討していく流れを、正確に覚えましょう。順序そのものが出題される頻出論点です。
せんせぇ、取引価格が使えないときって…どうやって値段を決めるのぉ?
手がかりがなくなっちゃう気がして、ねむ、不安なのぉ。
どうすればいいのぉ?
心配いらないわ、ねむちゃん。
ちゃんと決められた順序があるの。
上から順に検討していくのよ。
手がかりがなくなるわけじゃない。
その貨物に近い貨物の価格から、順にたどっていくの。
ルールが決まっているから安心してね。
その順序を正確に教えてください。
試験でも問われそうです。
順番を、そのまま丸暗記しておきたいです。
ここは落としたくないので、正確にお願いします。
ええ。
まず①同種の貨物の取引価格、次に②類似の貨物の取引価格。
この2つが最初に来るの。
できるだけその貨物に近いものの、実際の取引価格を参考にする、という考え方ね。
まずは『そっくりさん』を探すのよ。
同じような品物がいくらで輸入されてるか、を参考にするってこと?
まず『そっくりさん』の値段を探して、それでダメなら次に進むんですね!
流れが見えてきました!
その通りよ、アキちゃん。
それでも決まらなければ、③国内販売価格から逆算する方法、④製造原価に基づく方法と続くの。
国内で売られた価格から、利益や国内でかかった費用を差し引いて、輸入時点の価格を求めるのよ。
さかのぼって計算するイメージね。
うぅ〜ん…国内で売った値段から、さかのぼって計算するのぉ?
逆算って、ちょっと難しそうなのぉ…ねむ、できるかなぁ。
不安なのぉ。
大丈夫よ、ねむちゃん。
国内販売価格から利益や国内費用を差し引いて求めるだけ。
順を追えば、ちゃんとできるわ。
それでも決まらなければ、最後は⑤特殊な方法ね。
だから、上から順に『これで決まるかな?』と試していく、と考えれば迷わないの。
③と④の順序は入れ替えできると聞きましたが、本当ですか。
何か条件があるのでしょうか。
勝手に入れ替えてよいものではなさそうです。
確認させてください。
よく知っているわね、さやちゃん。
輸入者の申出があれば、③国内販売価格と④製造原価の順序を入れ替えられるの。
製造原価の資料がそろっているときなどに、先に製造原価を使えるようにする配慮ね。
勝手にではなく『申出』が要る、というのが大事なところよ。
要は、同種→類似→国内販売→製造原価→特殊、の順ってこと?
よし覚えた!
③と④だけは、輸入者の申出があれば入れ替えOK、と!
これで完璧です!
完璧よ、アキちゃん。
この順序はそのまま出題されるから、絶対に落とせないわ。
順序を声に出して言えるようにしておくと、本番で大きな味方になるのよ。
何度も口ずさんで、体になじませてね。
決定方法の順序、あたし完全に覚えました。
同種の貨物、類似の貨物、国内販売価格、製造原価、そして特殊な方法。
上から順に試していって、決まったところで止まる。
国内販売価格と製造原価は申出で入れ替えできる、も忘れません。
整理すると、まずは近い貨物の実際の取引価格を探し、だめなら逆算や原価へ移る、という段階的な仕組みですね。
私は、順序を矢印でつないだ図を作って、③と④は輸入者の申出で入れ替え可能、という但し書きも書き添えています。
うぅ〜ん…順番はこんがらがりやすいから、ねむは『どうしゅ・るいじ・こくない・げんか・とくしゅ』ってリズムで唱えるのぉ。
声に出すと、順番がすっと出てくるのぉ。
入れ替えできるのは国内販売価格と製造原価だけ、も一緒に覚えるのぉ。
先生、決定方法の順序で、いちばんミスが出るのはどこですか?
あたし、順番と、入れ替えできるところが、ごちゃごちゃになりそうです。
よく整理しようとしているわね、アキちゃん。
多いのは、順序そのものの取り違えと、入れ替えできる範囲の誤りよ。
入れ替えできるのは国内販売価格と製造原価だけ。
しかも輸入者の申出が必要。
勝手には入れ替えられないの。
えへへ、ねむは『どうしゅ・るいじ・こくない・げんか・とくしゅ』ってリズムで順番を唱えるのぉ。
入れ替えできるのは、こくないとげんかの二つだけ、しかも申出がいる。
ここだけ特別、って覚えておけば、もう混ざらないのぉ。
確認クイズ
原則によれない場合の課税価格の決定順序として正しいものはどれか。
- 製造原価→同種→類似→国内販売価格
- 同種の貨物→類似の貨物→国内販売価格→製造原価
- 国内販売価格→製造原価→同種→類似
- 類似の貨物→同種の貨物→製造原価→国内販売価格
こたえを見る
正解: 2. 同種の貨物→類似の貨物→国内販売価格→製造原価
選択肢2が正解です。同種の貨物→類似の貨物→国内販売価格→製造原価→特殊な方法の順です。なお③国内販売価格と④製造原価は輸入者の申出で順序を入れ替えできます。選択肢1・3・4はいずれも冒頭の順序が誤っています。