加算要素の第三弾は『アシスト』。買手がタダや値引きで提供した物や役務のことです。4つの区分と、国内で開発された技術を加算しないという例外が、計算問題の主役になります。丁寧に、順を追って進みましょう。
せんせぇ、アシストって…バスケのパスみたいなやつぅ?
点を取らせる、あのアシストなのぉ?
ねむ、そっちの意味しか知らないのぉ。
ちがうのぉ?
ふふっ、可愛い連想ね、ねむちゃん。
でも税関のアシストはね、買手が無償や値引きで提供した物品や役務のことなの。
買手が生産を助けるために何かを渡す、というイメージから来ているのよ。
だから『助ける=アシスト』と考えると、すっと入ってくるわ。
つまり、買手が生産のために材料などを提供したら、その価値を課税価格に足す、という理解でよいですか?
タダで渡した分は価格に表れていないから、足して調整する、ということですね。
理屈を確かめたいです。
その通りよ、さやちゃん。
無償で渡した分は取引価格に表れないから、その価値を足して、本来あるべき価格に近づけるの。
アシストには大きく4つあるの。
材料や部分品、工具や鋳型などの道具、生産で消費される物品、それに技術や設計などの役務よ。
整理して覚えてね。
えーっ、技術や設計まで?
形のないものも足すんですか?
モノじゃないのに、どうやって値段をつけるんだろう…想像がつかないよぉ。
びっくりです。
ええ、アキちゃん。
設計図や考案、工芸なども対象なの。
ただし、ここに超重要な例外があるの。
しっかり聞いてね。
本邦で開発された技術・設計などは加算しないのよ。
ここは毎年のように問われる、大きな分かれ目なの。
得点のカギよ。
うぅ〜ん…日本で作った設計図なら足さなくていいのぉ?
海外で作ったものだと、足す、ってことなのぉ?
ねむ、そこを間違えたくないのぉ。
そうなの、ねむちゃん。
海外、つまり本邦以外で開発された技術・設計等は加算、日本国内で開発されたものは加算しない。
『どこで開発されたか』が判断の軸なの。
国内開発は加算しない、と強く覚えておきましょうね。
ここが得点源になるわ。
補足すると、無償だけでなく、値引きして提供した場合もその差額分が対象になりますね。
安く渡した分だけ、本来の価値に足りていない、という考え方でしょうか。
念のため確認したいです。
完璧よ、さやちゃん。
タダはもちろん、安く提供した差額分も忘れずに足すの。
全部が無料でなくても、対象になるのよ。
アシストは計算問題の主役だから、4区分と国内開発の例外、この2つを軸に、絶対に落とせないわ。
繰り返し確認してね。
よっしゃ、材料・工具・消費物品・役務の4つ、国内開発の設計は足さない!
呪文みたいに唱えて覚えるぞ!
声に出すと、なんだか覚えられそうな気がしてきました!
いい覚え方ね、アキちゃん。
声に出して繰り返すと、本番でもすっと出てくるようになるわ。
焦らず、何度も口ずさんでみてね。
三人とも、アシストの山をちゃんと越えられそうよ。
よくがんばりました。
アシストは、材料・工具・消費物品・役務の四区分と、国内で開発された技術・設計は足さない、っていう例外がキモですね。
あたし、この呪文を毎朝唱えて、海外開発は加算・国内開発は加算しない、をぜったい取り違えないようにします。
整理すると、アシストは無償の提供だけでなく値引き提供の差額も対象で、判断の軸は『どこで開発されたか』ですね。
私は、役務が出てきたら開発地を必ず確認し、本邦か本邦以外かで加算の可否を分ける、という手順を徹底しています。
うぅ〜ん…形のない設計図まで足すのは意外だったのぉ。
でも国内で作った設計は足さない、っていう例外があるから、ねむは『どこで作ったか』を毎回自分に問いかけるのぉ。
海外なら足す、日本なら足さない。
これで大丈夫そうなのぉ。
先生、アシストでいちばん間違えやすいのは、やっぱり技術や設計のところですか?
あたし、開発した場所で迷いそうなんです。
鋭いわね、アキちゃん。
最大の落とし穴が、本邦で開発された技術・設計を足してしまう誤りよ。
国内開発は加算しない、本邦以外つまり海外で開発された分は加算する。
役務が出たら、まず開発地を確認するのが鉄則なの。
えへへ、ねむは『日本で作った設計は足さない、海外で作ったら足す』って唱えるのぉ。
材料や工具は足す、消費される物品も足す、でも国内開発の役務だけは足さない。
開発した場所を毎回たしかめれば、もう迷わないのぉ。
確認クイズ
買手が提供した物品・役務(アシスト)に関する記述として正しいものはどれか。
- 本邦(国内)で開発された技術・設計の費用も加算する
- 本邦以外で開発された技術・設計等の役務は加算する
- 無償提供のみが対象で値引き提供は対象外である
- アシストには材料や工具は含まれない
こたえを見る
正解: 2. 本邦以外で開発された技術・設計等の役務は加算する
選択肢2が正解です。本邦以外(海外)で開発された技術・設計等の役務は加算します。選択肢1は誤りで、本邦で開発されたものは加算しません。選択肢3は誤りで値引き提供分も対象です。選択肢4は誤りで、材料や工具もアシストに含まれます。