加算要素③:買手が無償提供した物品・役務(アシスト)

買手がタダや値引きで提供した材料・役務。国内開発の例外に注意です。

編集・検証: 通関士スタディ編集部 公式情報: 税関 (財務省) 通関士試験のご案内 制作・検証方針

加算要素の第三弾は『アシスト』。買手がタダや値引きで提供した物や役務のことです。4つの区分と、国内で開発された技術を加算しないという例外が、計算問題の主役になります。丁寧に、順を追って進みましょう。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

せんせぇ、アシストって…バスケのパスみたいなやつぅ?

点を取らせる、あのアシストなのぉ?
ねむ、そっちの意味しか知らないのぉ。
ちがうのぉ?

銀城 ナディア 先生(笑い) 銀城 ナディア 先生

ふふっ、可愛い連想ね、ねむちゃん。
でも税関のアシストはね、買手が無償や値引きで提供した物品や役務のことなの。

買手が生産を助けるために何かを渡す、というイメージから来ているのよ。
だから『助ける=アシスト』と考えると、すっと入ってくるわ。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

つまり、買手が生産のために材料などを提供したら、その価値を課税価格に足す、という理解でよいですか?

タダで渡した分は価格に表れていないから、足して調整する、ということですね。
理屈を確かめたいです。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

その通りよ、さやちゃん。
無償で渡した分は取引価格に表れないから、その価値を足して、本来あるべき価格に近づけるの。

アシストには大きく4つあるの。
材料や部分品、工具や鋳型などの道具、生産で消費される物品、それに技術や設計などの役務よ。
整理して覚えてね。

紺野 アキ(びっくり) 紺野 アキ

えーっ、技術や設計まで?
形のないものも足すんですか?

モノじゃないのに、どうやって値段をつけるんだろう…想像がつかないよぉ。
びっくりです。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

ええ、アキちゃん。
設計図や考案、工芸なども対象なの。
ただし、ここに超重要な例外があるの。
しっかり聞いてね。

本邦で開発された技術・設計などは加算しないのよ。
ここは毎年のように問われる、大きな分かれ目なの。
得点のカギよ。

薔薇崎 ねむ(普段) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…日本で作った設計図なら足さなくていいのぉ?

海外で作ったものだと、足す、ってことなのぉ?
ねむ、そこを間違えたくないのぉ。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

そうなの、ねむちゃん。
海外、つまり本邦以外で開発された技術・設計等は加算、日本国内で開発されたものは加算しない。

『どこで開発されたか』が判断の軸なの。
国内開発は加算しない、と強く覚えておきましょうね。
ここが得点源になるわ。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

補足すると、無償だけでなく、値引きして提供した場合もその差額分が対象になりますね。

安く渡した分だけ、本来の価値に足りていない、という考え方でしょうか。
念のため確認したいです。

銀城 ナディア 先生(普段) 銀城 ナディア 先生

完璧よ、さやちゃん。
タダはもちろん、安く提供した差額分も忘れずに足すの。
全部が無料でなくても、対象になるのよ。

アシストは計算問題の主役だから、4区分と国内開発の例外、この2つを軸に、絶対に落とせないわ。
繰り返し確認してね。

紺野 アキ(笑い) 紺野 アキ

よっしゃ、材料・工具・消費物品・役務の4つ、国内開発の設計は足さない!
呪文みたいに唱えて覚えるぞ!

声に出すと、なんだか覚えられそうな気がしてきました!

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

いい覚え方ね、アキちゃん。
声に出して繰り返すと、本番でもすっと出てくるようになるわ。

焦らず、何度も口ずさんでみてね。
三人とも、アシストの山をちゃんと越えられそうよ。
よくがんばりました。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

アシストは、材料・工具・消費物品・役務の四区分と、国内で開発された技術・設計は足さない、っていう例外がキモですね。
あたし、この呪文を毎朝唱えて、海外開発は加算・国内開発は加算しない、をぜったい取り違えないようにします。

灰原 さや(普段) 灰原 さや

整理すると、アシストは無償の提供だけでなく値引き提供の差額も対象で、判断の軸は『どこで開発されたか』ですね。
私は、役務が出てきたら開発地を必ず確認し、本邦か本邦以外かで加算の可否を分ける、という手順を徹底しています。

薔薇崎 ねむ(笑顔) 薔薇崎 ねむ

うぅ〜ん…形のない設計図まで足すのは意外だったのぉ。
でも国内で作った設計は足さない、っていう例外があるから、ねむは『どこで作ったか』を毎回自分に問いかけるのぉ。
海外なら足す、日本なら足さない。
これで大丈夫そうなのぉ。

紺野 アキ(普段) 紺野 アキ

先生、アシストでいちばん間違えやすいのは、やっぱり技術や設計のところですか?
あたし、開発した場所で迷いそうなんです。

銀城 ナディア 先生(笑顔) 銀城 ナディア 先生

鋭いわね、アキちゃん。
最大の落とし穴が、本邦で開発された技術・設計を足してしまう誤りよ。
国内開発は加算しない、本邦以外つまり海外で開発された分は加算する。
役務が出たら、まず開発地を確認するのが鉄則なの。

薔薇崎 ねむ(笑顔) 薔薇崎 ねむ

えへへ、ねむは『日本で作った設計は足さない、海外で作ったら足す』って唱えるのぉ。
材料や工具は足す、消費される物品も足す、でも国内開発の役務だけは足さない。
開発した場所を毎回たしかめれば、もう迷わないのぉ。

確認クイズ

買手が提供した物品・役務(アシスト)に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 本邦(国内)で開発された技術・設計の費用も加算する
  2. 本邦以外で開発された技術・設計等の役務は加算する
  3. 無償提供のみが対象で値引き提供は対象外である
  4. アシストには材料や工具は含まれない
こたえを見る

正解: 2. 本邦以外で開発された技術・設計等の役務は加算する

選択肢2が正解です。本邦以外(海外)で開発された技術・設計等の役務は加算します。選択肢1は誤りで、本邦で開発されたものは加算しません。選択肢3は誤りで値引き提供分も対象です。選択肢4は誤りで、材料や工具もアシストに含まれます。

銀城ナディア先生、灰原さや、薔薇崎ねむ、紺野アキが校庭のガーデニングを楽しむ様子

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