不公正な輸入や急な輸入増から国内産業を守る、特別な関税の仕組みを学びます。相殺関税・不当廉売関税・緊急関税は、いずれも関税定率法に定められています。原因の違いで見分けるのが、いちばんのコツです。
先生、安すぎる外国製品がドッと入ってきたら、国内の会社が困りませんか?
価格で負けたら、国内メーカーは太刀打ちできない気がして、なんだか心配なんです。
守る仕組みはないんですか?
鋭い問題意識ね、アキちゃん。
そのための対抗手段が、関税定率法に定められた特別な関税なの。
国内産業を守る盾ね。
まず相殺関税から見ましょうか。
これは、外国政府の補助金に対抗するための関税よ。
順番に見ていきましょうね。
相殺関税は、どのような場合に課されるのでしょうか。
『相殺』という名前の意味も、あわせて気になります。
理屈から理解したいです。
輸出国で補助金をもらった貨物が輸入されて、国内産業に損害を与える場合ね。
その補助金額の範囲で、割増しの関税を課すの。
補助金で安くなった分を、関税で埋め合わせて相殺する。
だから『相殺関税』というわけね。
名前が、中身をそのまま表しているの。
うぅ〜ん…じゃあ不当廉売関税っていうのは何なのぉ?
『廉売』って、なんだかむずかしい言葉なのぉ。
ねむ、意味が分からないのぉ。
これは不当廉売関税、いわゆるアンチダンピングよ、ねむちゃん。
廉売は『安売り』のことね。
正常な価格より安く売られる、つまりダンピングされて損害が出た場合に、その差額の範囲で割増関税を課すの。
差額を埋める、というイメージよ。
えーっ、補助金とダンピングで別々なんだ。
じゃあ緊急関税は?
三つ目も、しっかり知っておきたいです!
全部そろえたいので。
緊急関税、セーフガードね。
輸入が急に増えて国内産業に重大な損害が生じる、または生じるおそれがある場合に、
関税を引き上げたり、輸入数量を制限したりするの。
特定の不正が原因ではなく、輸入の急増そのものに対応する点が、他の2つと違うところよ。
整理すると、相殺関税は補助金、不当廉売関税はダンピング、緊急関税は輸入急増への対応、ということですね。
原因で見分ければ、混同しなくてすみそうです。
すっきり整理できました。
完璧な整理よ、さやちゃん。
原因が『補助金』『安売り』『急増』のどれかで、はっきり見分けられるの。
この3つはいずれも関税定率法に規定されている、という点も一緒に押さえておきましょうね。
頻出だから、絶対に落とせないわ。
えへへ、補助金・安売り・急増。
原因で覚えるのぉ。
ねむ、これなら大丈夫そうなのぉ。
3つとも関税定率法、っていうのも忘れないのぉ。
特別な関税は、あたし原因で見分けることにしました。
相殺関税は輸出国の補助金、不当廉売関税はダンピングつまり安売り、緊急関税は輸入の急増。
原因が補助金か安売りか急増か、で三つを区別すれば、もう混同しなさそうです。
補足すると、三つとも関税定率法に規定されている点も一緒に押さえておきたいですね。
私は、相殺は補助金額の範囲、不当廉売は正常価格と輸出価格の差額の範囲、緊急は引上げや数量制限、と効果までセットで整理するようにしています。
えへへ、ねむは『ほじょきん・やすうり・きゅうぞう』ってリズムで覚えたのぉ。
相殺は補助金、不当廉売は安売り、緊急は急増。
原因で分ければ、名前が難しくても迷わないのぉ。
三つとも関税定率法、っていうのも忘れないのぉ。
先生、特別な関税で混同しやすいのは、やっぱり三つの区別ですか?
あたし、名前だけだと、どれがどれか分からなくなりそうです。
その通りよ、アキちゃん。
区別のコツは、原因で分けること。
相殺関税は補助金、不当廉売関税はダンピングつまり安売り、緊急関税は輸入の急増。
効果も、相殺は補助金額の範囲、不当廉売は差額の範囲、緊急は引上げや数量制限よ。
えへへ、ねむは『補助金・安売り・急増』ってリズムで覚えたのぉ。
相殺は補助金、不当廉売は安売り、緊急は急増。
原因で分ければ、名前が難しくても迷わないのぉ。
三つとも関税定率法にある、っていうのも忘れないのぉ。
確認クイズ
特別な関税に関する記述として正しいものはどれか。
- 相殺関税はダンピングに対して課される関税である
- 不当廉売関税は輸出国の補助金に対して課される関税である
- 緊急関税は輸入の急増による重大な損害等に対応する関税である
- 緊急関税はダンピング差額の範囲で課される
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正解: 3. 緊急関税は輸入の急増による重大な損害等に対応する関税である
選択肢3が正解です。緊急関税(セーフガード)は輸入の急増による重大な損害等に対応します。選択肢1は誤りで、相殺関税は補助金に対するものです。選択肢2は誤りで、不当廉売関税はダンピングに対するものです。選択肢4は誤りで、ダンピング差額は不当廉売関税の内容です。